第75話 IFRS適用に関する最近の動向②

前回は6月に発表された日本の金融庁の見解について記載しました。
今回は、金融庁の見解に影響を与えたと思われる、5月に公表されたアメリカのSECのスタッフペーパーについて記載します。

5月26日にSEC(米国証券取引委員会)のスタッフは「米国の公開企業の
財務報告制度にIFRSを組み込むことについて検討するための作業計画:組み込む方法についての研究」というタイトルでスタッフペーパーを公表している。

http://www.sec.gov/spotlight/globalaccountingstandards/ifrs-work-plan-paper-052611.pdf

趣旨としては次の通りです。

コンドースメント・アプローチについて議論

コンバージェンスとエンドースメントの両方の要素を合わせたアプローチ
コンバージェンス:各国基準のIFRSにあわせた改定
エンドースメント:IASBが定めた新しい基準の各国の承認

米国会計基準は維持

会計基準設定主体としてのFASBの主権は保ち、財務報告の法制度としての
米国会計基準は維持

コンバージェンスが終了した基準の組入れ

2011年後半にSECが積極的な意思決定をする後、コンバージェンスが完了した
基準はFASBにより米国会計基準として組み入れ向こう5~7年の間に、
FASBはコンバージェンスしていない基準や開発されていない基準を、順次内容を検討の上、米国会計基準に組込む。
5~7年の後に、米国の企業は米国会計基準とIFRSの双方に準拠すると言えるようになることを目標とする。

将来のIASB公表の新基準のFASBへの米国会計基準への組入れ

将来IASBにより公表される新基準について、FASBは組込むかどうかを決定する。

海景君の感想

『なるほど。このFASBと米国会計基準の維持や5年から7年のうちに米国会計基準への取り込みということから、日本の金融庁も、方針を変えて、じっくり取り組むことのしたのだな。』

『米国会計基準への取り込みの方によって日本の会計方針も変更になりそうだな。やはり動きが読みにくくなったということだ。』

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