第78話 IASB公開草案「投資会社」①

8月25日に国際会計基準審議会 (IASB)は、公開草案「投資会社」を
発表しました。

投資会社も本年5月に公表した、IFRS第10号「連結財務諸表」の連結ルールに
従って支配の有無により連結するか否かを判断することになっていましたが、

今回の公開草案「投資会社」では、投資会社と判断された場合には、
連結は要求されず、そのかわりに純損益を通じて公正価値で会計処理することが要求されることとなります。

IFRS第10号「連結財務諸表」については、第65話から第69話にかけて、
支配の定義について説明しています。少し振り返ってみます。

図1

図1

投資企業がこの3つの要素すべてを保持していると認められる場合に、投資企業は被投資企業を支配していることになります。検討する内容は次の通りです。

被支配企業に対するパワー
議決権に関する検討と議決権以外の権利に関する検討を実施し、パワーの有無を決定

変動し得るリターンに対するエクスポージャー又は権利
リターンは変動にさらされているか、権利はあるかの検討を実施

パワーをリターンの金額に影響を与えるために使用する能力
代理人のケースか否かの検討を実施

この検討の結果、支配していると考えられる投資会社は連結することを
要求されていました。

今回の公開草案「投資会社」では、投資会社はIFRS第10号「連結財務諸表」の
適用外として投資を公正価値で測定し、公正価値の変動を純損益に計上することを求めるものです。

公開草案「投資会社」の詳細は次回に説明します。

海景君の感想

『投資ファンドを持っている会社は連結か、公正価値評価かでPLもBSも大きく違いことになるので、重要な公開草案だな。』

コメントは受け付けていません。