第83話 最近のIFRS決算開示事例
(住友商事と日本板硝子)④

前回に引き続き日本板硝子の平成24年3月期第一四半期のIFRSによる決算について記載します。

今回は「親会社の所有者に帰属する利益」と「親会社の所有者に帰属する包括利益」の差異について記載します。

2011年3月期と2011年3月期第一四半期の親会社の所有者に帰属する利益の日本基準からIFRSへの調整表です。

図1

図1

差異説明(2011年3月期)

・優先株式の支払配当を金融費用として処理したことにより当期利益が1,558百万円減少

・持分法適用会社を厳密にしたことにより当期利益が606百万円増加

・持分法適用会社を厳密にしたことにより受取配当金が減額し、当期利益が513百万円減少

・株式発行費用を資本控除としたことにより当期利益が366百万円増加

・投資不動産の公正価値による評価により当期利益が317百万円減少

などがあげられています。

2011年3月期と2011年3月期第一四半期の親会社の所有者に帰属する包括利益の日本基準からIFRSへの調整表です。

図2

図2

差異説明(2011年3月期)

・退職給付数理差異を即時にその他の包括利益で認識したことにより包括利益が3,968百万円減少

・在外影響活動体の換算差額をすべてその他包括利益としたことにより包括利益が902百万円増加

などがあげられています。

海景君の感想 『資本会計が随分違うのがよくわかる。』

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